冬場の住宅結露対策(4)【換気と結露】
(2018年01月29日)こんにちは、小林です。
前回のブログで、結露となる余分な“水蒸気”や“水”は、実は簡単な方法で解消できるというお話をしました。
その“結露の原因”を解くカギは、換気です。
全館完全空調設備付き住宅という家ではあまり関係がありませんが、窓を開けるという至って簡単な方法で、余分な水蒸気の大半を排出することができます。
日常の生活で水蒸気をどの位出しているのか?という細かい事は無視して、1時間に2回がベストと言われています。
なかなか面倒だ!と言う方も、寝る前に必ず1回は換気することをお勧めします。
結露、断熱、換気には密接な関係があり、室内環境にはとても重要なことですので、そのあたりを少しずつご説明していきたいと思います。
今日は、相対湿度と絶対湿度についてお話いたします。
湿度には、相対湿度(%)と容積絶対湿度(g/㎥)という、2種類の呼び方があります。
私たちが普段湿度と呼んでいるのは、相対湿度の方です。
前回説明しましたように、水蒸気はその温度によって空気の中に納まっていられる量が決まっていて、温度が高い程、水蒸気でいられる量が多くなります。
逆に低温になるほど、水蒸気でいられる量が小さくなります。
よって水蒸気量が同じ時、高温になるにつれて湿度は小さくなり、低温になるにつれて、湿度は大きくなります。
このように温度によって湿度が左右される、いわば見せかけの湿度であるということで、相対湿度と呼ばれています。
これに対して、容積絶対湿度とは、乾いた空気1㎥当たり何gの水蒸気を含んでいるか?という数値であり、温度は直接的には関係がありません。
私たちが家の中で生活する上で、今の時期、外気が10℃、部屋の平均温度を20℃、絶対湿度8g/㎥(部屋をちょっと加湿した状態)の時、部屋の中では、湿度(相対湿度)が46%なのに対して、外では87%になります。
明日は、結露をする温度についてご説明いたします。
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