新築戸建てリビングは1階と2階どちらがおすすめ?
(2022年06月04日)住宅を建てる時にリビングを1階にするか2階にするか悩むご家庭も多いのではないでしょうか。ご家族が集まるリビングの配置はとても重要ですよね。
しかし、リビングは1階、2階どちらがおすすめということについて、一概にどちらが良いとは判断できません。
なぜなら、動線を優先するのか、それとも採光や眺望を優先するのかという家族の考えやライフスタイル、または、周りの環境にも左右されるからです。
リビングの配置について1階、2階それぞれどちらの場合でもメリットとデメリットがありますので、考えてみましょう。
1階がリビングのメリット
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バリアフリーに対応しやすい
将来、高齢になった時には、段差をなくし間仕切りも少なくすることで、移動が少ないワンフロアでの生活を送るためのリフォームも比較的柔軟に対応できます。
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リビングの中に階段の設置が可能
ご家族がそれぞれの部屋へ行くときにはリビングを通るため、帰宅や外出も把握しやすく、挨拶をするなどコミュニケーションが増えます。また、階段がアクセントとなることで、デザイン性も高くなりおしゃれな空間を演出することができます。
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庭にウッドデッキを設置したりなど有効に使うことができる
庭でお子様を遊ばせたり、育てている植物を見て季節感を感じたり、リビングから庭へのつながりをもつことで、空間が広がり視覚的にも気持ち的にも開放的で豊かな生活をおくることができます。
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家事動線をまとめることができる
前回の記事でもご紹介したように、リビングを1階にすることで、キッチンや洗面所、お風呂などの水回りを隣接した配置にしやすいことから、家事動線が短くなり日々の家事仕事がぐっと効率的で楽になります。また、買い物の後の重たい荷物も1階であれば、すぐ収納することができるので、負担が少なくてすみます。ごみを出しやすいというメリットもありますね。
1階がリビングのデメリット
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日当たりの確保が難しい
まわりの環境にもよりますが、都市部などの住宅密集地や狭小地は近隣の建物の影響をうけやすく光を取り込みにくい傾向が多くあります。吹き抜けを作ることで光を取り入れることも可能ですが、耐震等級を高くと考えた場合、吹き抜けを作るというようなことは難しくなります。
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プライバシーの確保が難しい
道路に面していたり、隣家との距離が近い場合は、歩行者など外部からの視線が気になってしまいます。
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プライバシー確保の為に別途資金が必要となる
壁やフェンスを作ったり、窓にプライバシーフィルムを貼ったり、プラスの工事費用がかかります。
2階がリビングのメリット
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広くすることができる
1階の玄関面積分もリビングの面積にすることができるため、1階にリビングを配置するより広くつくることができます。
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日当たりと眺望が良くなる
近隣からの影響を受けにくく、光を取り込みやすくなり、日当たりがよく明るいリビングが実現できます。また、位置が高くなるため、視界が開けた眺めの良いリビングになります。
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高い天井の開放的なリビングにできる
屋根の傾斜を利用した「勾配天井」にすることで、天井が高くなり空間を広く感じることで開放感十分なリビングとなります。
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バルコニーと一体型にすることによって広く感じる
お子様の遊び場にしたり、ホームパーティーをしたり、多目的に利用することで第二のリビングとして広くつかうことができます。
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プライバシーの確保ができる
通りの歩行者と目が合うこともなく、また外からの視線が届きにくいため、カーテンや窓をあけて、開放的にすごすこともできます。窓をあけることができるため、風通しもよくなります。
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1階の各居室が涼しい (エアコンの使用量が下がる?!)
2階をリビングにする大きなメリットの1つに1階の各居室の暑さを軽減するという効果があります。真夏の太陽からの熱しゃを屋根の断熱で防ぎ、さらには2階のリビングで遮熱されることで、当然1階は2階より涼しくなります。寝室が直射を受けない1階であれば、エアコンの温度も低く設定し、使用量も少なくすることができます。
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構造的な利点!耐震強度が上がる
リビングには人が集まることを考慮して、広さやデザイン性が求められますが、当然壁面が少なくなります。しかし、1階に家族の寝室をいくつか作ることで壁や柱が増え、家の構造を支える直下率もUPします。
~?直下率とは?~
直下率とは2階の柱の真下に1階の柱がある割合のことです。2階と1階の柱の位置がそろっていると建物バランスが良くなり揺れに耐える力が強くなります。
2階がリビングのデメリット
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玄関からリビングまでの距離が遠くなる
買い物からの帰宅後、毎回重たい荷物を持って2階へ運ばなくてはなりません。また来客があった時も、1階まで降りる必要があります。日によっては何度も上り下りをしなくてはならない日もあるかもしれません。
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大型家電や大物家具を搬入するときには注意が必要
冷蔵庫やピアノなど、大型の家具・家電を搬入する時の経路を確保する必要があります。
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バリアフリー化しにくい
高齢になり、足腰が弱くなると、一日の大半を過ごすリビングが2階にあるのは大変です。大規模リフォームをしたりする必要がでてきます。
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間取りによっては家族のコミュニケーションが少なくなる
1階に子供部屋など各居室があるという間取りの場合、リビングを通らず部屋に入ってしまうため、声をかけたりすることもなくなりコミュニケーション不足になることがあります。
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誰かが入ってきても気が付きにくいため、防犯面が不安
声や物音が聞こえにくいため、家族の帰宅や、誰かが入ってきても気が付かず、さらに1階には人がいない時間が多くなってしまうので、防犯対策をしっかりおこなう必要があります。
近年、温暖化の影響をうけて、気温の高い真夏日が多くなりました。最近では電気代の高騰も心配されます。
また、これから家を建てるのに地震や災害は大丈夫なのだろうか・・・と心配になる方もいるのではないでしょうか。自然災害は避けられませんが、減災することは可能です。さらに、近年大雨の発生頻度も増加しているため、それにともない、水害も増えています。水害エリアであれば、床上浸水したとしても被害を小さく抑えることができ、生活も維持しやすくなります。
このような環境や災害を考慮し、さらに都市部の住宅環境を考えると2階をリビングに希望されるお客様が多いように思います。
リビングが1階の場合も2階の場合もそれぞれメリットデメリットがありますが、工夫することで解消できることもあります。家の中心となるリビング、家族で話し合い、みんなが笑顔で快適に過ごせる理想の空間にしましょう。
この記事がこれから家づくりをご検討している方の参考になれば、とてもうれしく思います。
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