注文住宅の基礎工事【作業工程もご紹介】
(2023年06月17日)都市工房ホームページの工事進捗でも目にする基礎工事。
そもそも基礎工事とはどんなものでしょうか。
注文住宅の「基礎工事」とは、家を地面から支える部分の工事です。
住宅の外壁下に施工されている鉄筋コンクリートが基礎となります。
その上に建てる家の強度や耐久性に大きく関わってくるのでとても重要。
家を建ててしまってからでは確認することができないので、家を建てようと思っている方はご自分でも工程や手順について知識を持っていると安心です。
基礎工事の種類
一般的な注文住宅の基礎工事には大きくわけてベタ基礎と布基礎の2種類があります。
最も普及しているベタ基礎
ベタ基礎は日本の多くの住宅で採用されている基礎工法になります。
床下前面を鉄筋とコンクリートで覆い、基礎全体で建物の荷重を支えます。
地震動に対して高い耐震性を持ち、液状化が発生しても面全体で支えるので*不等沈下が発生しにくい傾向にあります。
また、地面全体をコンクリートで覆っているので、地面からの湿気やシロアリの侵入を防ぐことができるというメリットもあります。
ただし、コンクリートと鉄筋をたくさん使用するため、コストがかかるというデメリットもあります。
*不等沈下とは
不等沈下とは不同沈下ともよばれ、地盤のゆがみなどにより建物が沈んだり傾いたりすること。
昔ながらの布基礎
布基礎は日本の木造建築住宅に古くから使用されている歴史のある基礎工法です。
Tの字を逆さにしたような断面形状の鉄筋コンクリートを、建物の不可がかかる主要部分に沿うように帯状に連続して設け壁面に沿って建物を支えます。
鉄筋は使用しません。
ベタ基礎と比べると材料も少なくすむためコストが抑えられるというメリットがあります。
ただし、地面からの湿気・白アリの侵入には別途しっかりとした対策を行う必要があります。
現在では除湿コンクリートといって薄いコンクリートを敷くことで対策を行っているところがほとんどです。
除湿コンクリートの有無によって建物の寿命が変わってきます。
家が完成した後では追加工事ができないので、しっかり確認しましょう。
布基礎はベタ基礎に比べ強度に問題があるの?
建物の構造や地盤の特徴からそれぞれに適した工法が異なるので、一概に強度の問題を比べることはできません。
布基礎はベタ基礎より地中深くから基礎を構造しているので、適した場所に使用することでベタ基礎より強度が確保しやすい場合もあります。
基礎工事の工程や手順をご紹介
都市工房ではベタ基礎を多く施工しています。
ここではベタ基礎の工程や手順をご紹介します。
①地縄張り・遣り方(遣り方工事)
まず最初に行うのが地縄張り・遣り方です。
家を建てる場所の外周(実際の敷地)に縄やロープを張って建物の位置を確認する作業です。
建物の正確な位置・高さ・水平の基準点となる造作物が設けられます。
②掘削工事(根切り)・砕石敷
基礎の基礎を作るために基礎の底となる深さまで重機を使って地面を掘り起こします。
そこへ、細かく砕いた石を敷き詰め機械を使って地盤を平らにならし、しっかりと固め建物が沈んでしまうことを防ぎます。
③防湿シート・捨てコン
地面からの湿気を防ぐ防湿シートを敷き、基礎形状がくずれないよう外周部に捨てコンを流し込みます。
この捨てコンは直接基礎に影響するものではありませんが、基礎形状の安定のほか、防湿シートの固定や密封・墨出しを行うための下地になるなどの役割を持っています。
④配筋工事
家の骨組みともいえる部分、配筋の工事です。
墨出しでつけた目印や配筋図を確認しながら配置や太さ・本数・長さなどを施工していきます。
配筋がしっかりできていないと家の耐久性・強度に問題がおきてしまうため、正しく施工されているかプロの目で検査(配筋検査)をしてもらう必要があります。
⑤床ベース部分コンクリート打設
配筋検査が終了したら、床部分にベースの生コンを打設します。
コンクリートが流れ出ないように基礎の外周に木製などの枠組みを組み立て、床のベースとなるコンクリートをポンプ車から流し込みます。
注入された生コンは平らにならします。
しっかり固まるまで数日置いておきます。
⑥基礎立ち上がり部分型枠設置工事
ベースとなるコンクリートが乾燥したら、基礎の立ち上がり部分となるコンクリートを打設するため、基礎立ち上がり部分の型枠を組み立てます。
コンクリートを流し込む圧力に耐えられるようしっかりと固定し締め固めます。
⑦アンカーボルト設置・基礎立ち上がり部分生コン打設
基礎立ち上がり部分の型枠に基礎と土台をつなぐアンカーボルトを仕込み、コンクリートを流し込みます。
振動工具を使いコンクリート内の余分な空気を抜きながら、枠内の隅々まで打設します。
コンクリートを流し込む前にアンカーボルトを設置することで設置の正確さが高くなります。
⑧養生・型枠外し・雑コン・仕上げ
コンクリートの強度があがり性能がきちんと発揮されるまで養生したら型枠をはずし、ひび割れやかけているところがないか確認します。
その後、土間や勝手口・給湯器置き場などに雑コンを打設し、余分な部分を削るなどの仕上げをして基礎工事が完了となります。
まとめ
基礎工事は家の強度や耐久性に関わってくる大切な工事です。
安心して長く住むためにはしっかりした工事を行うことが必要不可欠。
完成してからでは確認することができない部分なので、建てる前に知識を身に着けて気になることは施工会社に確認するとよいでしょう。
都市工房では配筋も標準以上の安全に考慮した配筋構造を取り入れています。
また、コンクリートの品質チェックもしっかり行い、ベテランの職人さんが丁寧に打設しています。
安心しておまかせください!
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