ゾーニングで理想的な間取りを実現するコツとは?
(2022年05月02日)家を建てようと住宅設計をするとき、あなたはまず何から考えるでしょうか。
「リビングはここ」「寝室はここ」「子供部屋はここ」と、間取りを決めることに夢中になるはず。
実は、快適に生活できる理想的な間取りを実現するコツは、「ゾーニング」という作業を行うことにあります。
ゾーニングって何?
ゾーニングとは、細かい間取りを考える前に目的別に空間を分類し配置することです。テーマや用途別に、関連性のある空間をグループごとにゾーンとしてまとめ、大まかな配置を決めることで、細かい間取りが考えやすくなります。それによって考えられた間取りは、居心地がよく落ち着くことができ、動線もまとまるため家事がはかどり、快適で暮らしやすい家になります。
ご家族の日々の生活を思い浮かべ、ライフスタイルにあわせたゾーニングをしましょう。
ゾーニングは2種類
1.敷地内のゾーニング
2.室内のゾーニング
まずは敷地内のゾーニングを考えてみよう!
敷地内のゾーニングでは、土地の広さ、周辺環境を考える事が重要なポイントとなります。道路の有無や隣の建物の位置、採光や風通し、景色も重要な要素となるかもしれません。これらのことをふまえると、敷地内にどのように建物を配置するのか、玄関の位置はどこにしようか、駐車場が必要であればどの位置にしようかなど自然と決まってきます。玄関の位置については防犯にも配慮しつつ、荷物の運搬や買い物など、日常生活の動線を意識して内部につながるようゾーニングするとよいでしょう。
室内のゾーニングはパブリックゾーンから!
室内のゾーンは次の4つに分けられます。
① パブリックゾーン・・・・・ リビング、ダイニング
② サービスゾーン・・・・・・ キッチン、トイレ、洗面所、浴室
③ プライベートゾーン・・・・ 寝室、子供部屋、各居室
④ 移動ゾーン・・・・・・・・ 玄関、廊下
室内のゾーニングについてはパブリックゾーンから考えると良いでしょう。その中でも家族の中心となるリビングダイニングの位置を玄関からの動線を考慮した上で決めることをお勧めします。
また、外部からの視線が気になりにくい方角にリビングから続くテラスが配置できれば、風通しや日当たりがよくなるのはもちろんのこと、天気の良い日には、テラスで食事を楽しんだり、家族の笑顔があふれる気持ちの良い時間を過ごすことができるでしょう。
もしも1階では外部からの視線が気になるし、採光も難しいということでしたら天窓や吹抜けを利用することもよいでしょうし、発想を変えて2階にリビングを配置するという方法もあります。いずれにしても、家族が長い時間過ごすリビングは光と通風を確保することが最重要だといえます。
水回りの動線で家事がグッと変わる!
その次に水回り動線となるキッチン、トイレ、洗面所、浴室の位置を決めます。日々の家事は水回りに多くの時間が使われます。特にキッチンと洗濯場所との位置関係をよく考えてゾーニングすることが効率的な家事動線に繋がります。
洗濯動線については【脱ぐ、洗う、干す、たたむ、収納する】という工程がありますが、この一連の作業をするために何度も往復したりするような動線を避け、効率的にこなせるよう工夫することで大幅な家事の時短につながります。
レアなケースではありますが、中には、家事も日々のトレーニングにしたいというお客様の依頼で、あえて
動線を離して設計したこともありました。
が、しかし最近では、洗濯動線の近くにファミリークローゼットを配置してほしいというご要望も多く、家事に機能的な動線確保は、忙しい毎日のストレスを減らし、快適に生活するためにはとても優先順位が高い項目になっています。
家族のライフスタイルでプライベートゾーンを考えてみよう!
最後に寝室や子供部屋など各居室であるプライベートゾーンを決めます。
基本的には移動ゾーンとの関連性を考え、プライバシーが確保できて静かで落ち着ける場所がよいとされていますが、プライベートゾーンについては、ご家族ごとのライフスタイルによって様々だと思います。
日々お子様が帰ってくる姿をみたいということであれば、子供部屋はリビングを通るゾーニングにすることがお勧めですが、子供部屋は過ごしていくうちに使い方が変わっていく部屋でもありますので、広さや収納など、将来の変化に柔軟に対応できるようにしておくのがよいと思います。
またテレワークが普及してきたことから書斎がほしいというご家庭も増えてきたのではないでしょうか。書斎についても使用頻度が高い場合は個室を用意することも良いですが、使用頻度が少ない場合は寝室の一角にスペースを設けるなどしてもよいですね。
ゾーニングで理想的な間取りに!
ゾーニングは現在の生活スタイルや動線だけではなく、将来の生活スタイルや動線までも想像を膨らませて考えることができると、長く快適に生活できる住まいになります。
全体をゾーニングすることで、部屋と部屋とのつながりなど利便性を考え配置することができます。
その結果、効率的な動線で生活することができるため、長く快適に生活できる理想的な間取りを実現することができるのです。
今回は一般的な住宅についてのゾーニングでしたが、次回は狭小住宅について立体的な部分も考えるゾーニングをご紹介したいと思います。
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