家づくりには屋根も重要【屋根の形や屋根材の紹介】
(2022年09月23日)家を建てる時には間取や内装ばかりではなく、外観にもこだわりたいですよね。
壁の材質や色と同じように、屋根もどのような形や色にするかによって家の印象はガラリと変わります。
また、屋根は外観を左右するだけではなく、天候の影響から家を守ってくれる役割もあります。
ここでは、新築住宅を建てる時にどんな屋根がいいのか屋根の種類や選ぶ時のポイントをお伝え
しますので、ぜひ参考にしてみてください。
屋根の重要な3つの役割
屋根がなければ直射日光にさらされたり、雨が入ってきたりして安全に生活はできませんよね。
このように屋根にはいくつかの役割がありますが、その中でも最も重要な役割が次の3つです。
防水性
日本では梅雨という雨の多い時期があったり、温暖化の影響からかここ最近では急な雨に
みまわれたりすることもあります。そんな時でも屋根は我々を雨から守ってくれる大きな傘の
ような役割をしてくれます。
また、屋根があることで、外壁や木材に雨がしみわたらないため、建物自体を腐食や劣化など
から守ってくれます。
・断熱性
夏の暑さや、冬の寒さを室内で上手に調整するには壁断熱と一緒に、屋根の断熱性も高める
ことをおすすすめします。直射日光があたる夏の屋根は熱の影響を受けやすいですが、屋根に
しっかりとした断熱技術が施されていると、室内へ熱が伝わることを防いでくれます。
また、寒い冬も冷たい外気の影響を受けにくくなるので快適に生活することができます。
・通気性
高温多湿な日本の夏は、湿気が多く物が錆びやすかったり腐りやすかったりします。
そのため、建物が長持ちするよう、屋根材と野地板、または屋根材と屋根材に意図的に
隙間をつくり通気性を高めています。
屋根選びのポイント
・地域ごとの気候に適した性能で判断
台風が多い地域なら雨風の影響を受けにくくする屋根や、積雪のある地域なら屋根から雪を落とし
やすい形状にするなど、それぞれの気候にあわせて屋根の形状や屋根材を選ぶことが重要です。
・初期費用と将来的なメンテナンス費用も考える
家を建てる時には予算を考えなえればなりなせんが、屋根にかかるコストをあまり抑えすぎると、
かえってメンテナンスに費用がかかったりすることにもなりかねません。
屋根の性能に何を求めるかを考え、住宅全体の予算内でバランスが取れるような屋根を選びましょう。
また、屋根のメンテナンス時期は屋根材によっても変わってきますので、屋根を選ぶ時には
屋根材の検討も必要です。
・屋根材の耐用年数はあくまでも目安 保証期間は?
屋根材の耐用年数はあくまでも目安です。施工方法や気候によっても変化しますので、施工店や
ハウスメーカーの保証がどうなっているのか体制を確認しておきましょう。
代表的な屋根6選
屋根の形はシンプルなものから特殊なものまで数多くあり、その形によって機能もそれぞれです。
その中でも代表的な6つの屋根を紹介していきたいと思います。
・切妻屋根(きりづまやね)
シンプルな形の屋根で、雪や雨を効率的に落とします。比較的丈夫で工事が
簡単なのでトラブルが発生しにくくメンテナンス費用も少なくてすみます。
・寄棟屋根(よせむねやね)
4方向に勾配がある屋根となります。切妻屋根に続いて多く見かける屋根です。
屋根の枚数が多くなるため、費用は少しかかりますが、頑丈で耐久性にも優れています。
・片流れ屋根(かたながれやね)
1枚の屋根を立てかけた片面にだけ傾斜があるタイプの屋根です。
デザイン性にもすぐれ、1つの面がひろいため、太陽光パネルの設置に適しています。
・方形屋根(ほうぎょうやね)
寄棟屋根と非常によく似た形をしている方形屋根は、屋根の頂点から四方へ同じ角度で
傾斜している屋根です。寄棟屋根との違いは頂点に「大棟」や「陸棟」と呼ばれる棟がないことです。
・半切妻屋根(はんきりづまやね)
「はかま腰屋根」や「ドイツ屋根」などと呼ばれることもある半切妻屋根は、切妻屋根から
派生した屋根です。切妻屋根の妻側の角を少しだけ切り取ったような形です。
法的基準をクリアする場合などに使用されることが多い屋根です。
・差しかけ屋根(さしかけやね)
切妻屋根を上下で2段にわけたような屋根で、一方の屋根を長く、もう一方の屋根を短くしています。
段差でうまれた空間をロフトとして使用したり、窓を設置して室内に光をとりこんだりすることができます。
屋根材
屋根は形だけではなく、使われる素材によってもその機能性が変わるため、それぞれ
メリットデメリットをよく知ったうえで、どの屋根材がよいのか選びたいですね。
・スレート
スレートには天然スレートと化粧スレートがあります。粘土岩盤を使用した天然スレートは
高価になるため、現在はセメントと繊維からつくられている化粧スレートが一般的となっています。
化粧スレートは軽量素材で耐震性にも優れ、価格も安く施工しやすいので、近年は一番多く
利用されている屋根材です。
また、デザインも豊富です。しかし、軽い素材であるため、耐久性は低く、定期的なメンテナンスが
必要です。
・ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は金属素材の一種で、鋼板がアルミニウム・シリコン・亜鉛などでコーティング
されている素材です。軽量なうえに、耐用年数が長く、金属製なのに錆びにくいという魅力があります。
断熱性や遮熱性が低いという特徴もあるため、それを補うためプラスの施工が必要です。
・ジンガリウム鋼板
ジンガリウム鋼板とは、ガルバリウム鋼板の表面に細かい石粒を吹き付けた屋根材です。
ガルバリウム鋼板よりも遮音性にすぐれたものになっていますが、厚みはあまり変わりが
ないので断熱性は補う必要があります。
・トタン
トタンは鉄板を亜鉛メッキで覆った素材で、少し前までは建築資材として使われていました。
軽量で安価ですが、耐久性・遮音性・断熱性に問題があり、現在ではほとんど使われることはありません。
・瓦(粘土)
瓦はそれ自体の耐久性が高いため、メンテナンスにかかる費用が抑えられます。一枚壊れるような
ことがあっても、そこだけを修理することで対応可能です。
また、断熱性や遮音性にも優れています。しかし、重量があり、耐震性に劣ると言われているので、
屋根を支える為に家の構造を丈夫にするなどといった工夫が必要です。
・セメント瓦
セメント瓦とはその名の通り、セメントから作られた瓦です。高度経済成長期には広く普及して
いましたが、通常の瓦と違い、塗装などのメンテナンスが必要なことや、他の屋根材が主流と
なったことから、現在ではあまり使われていません。
・アスファルトシングル
米国やカナダで普及しているアスファルトシングル。ガラス基材にアスファルトを浸透させ、石粒を
表面に吹き付けて製造されています。軽量でシート状になっているため、加工しやすいという特徴が
あり、防水性にも防音性にもすぐれ、カラーバリエーションも豊富なことから洋風だけではなく
和風の家にもなじみます。経年劣化により表面の石が剥がれ落ちてきたり、強風ではがれたり
することがあるので、定期的なメンテナンスが必要です。
・ステンレス
錆びにくいという性質から、屋根材としても優れているステンレスですが、多くは表面に塗料を
焼付塗装した「カラーステンレス」が使用されています。劣化しにくくランニングコストが
かからないというメリットがありますが、防音性や断熱性に劣り、表面に傷がつきやすいという
デメリットもあります。
まとめ:
今回は新築注文住宅の屋根を選ぶ時のポイントをまとめてみました。家は屋根の形や色でデザインも
大きく変わりますが、屋根には他にもいろいろな役割があります。
お住まいの地域の気候などを考慮したうえで形や素材を選び、マイホームづくりに役立ててください。
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