フェデラル様式
(2018年07月09日)
【フェデラルスタイル(1715-1780)】
当時英国では産業革命が始まり、製品の精度は高まっていました。例えばレンガを使用した施工では、目地でレンガの製品精度を調整していた従来施工から、目地を殆どなくすような精度の工事に変わりました。建築物全体においても、手の込んだ高精度で洗練されたものへと移行しつつありました。それらは、 貿易によって世界中から集められた、異国文化を採り入れたインテリアを競って採用しました。その中心となって活動した建築家がロバート・アダムです。英国ではアダム様式と呼ばれ、そのインテリアはグロテスク(奇怪)でエキゾチック(異国風)なデザインとして人気を博しました。この様式が独立後の米国で人気となり、それが新しい連邦建築のデザインとして評価され、採用されています。アダム様式と同じものでしたが、米国においてはフェデラル様式と名付けられ、広く採用されることになりました。
都市工房ではご来店いただいた方に、ヨーロッパデザインが出来上がった文化的な背景や理由をまとめた冊子をプレゼントしています。
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