イギリス住宅の外壁に使われている装飾についてご紹介します。外壁の2階部分には、屋根との境目から窓下にかけて凹凸のある装飾があります。この装飾をよく見ると、球形やアーチ形の門のようなデザイン、そして小さなブロックには、一つ一つに花の彫刻があります。

これらの装飾は、10世紀以降にゴシック建築やロマネスク建築などの建築様式で建てられた大聖堂や寺院に使われています。

【ダラム大聖堂】

映画『ハリーポッター』の魔法学校として使用されたイギリス北東部ダラムにある『ダラム大聖堂』やウィリアム王子とキャサリン妃が結婚式を行ったロンドンにある『ウェストミンスター寺院』はゴシック建築やロマネスク建築の建造物として世界遺産に登録されており有名な観光スポットにもなっています。

【ウェストミンスター寺院】

こちらの住宅の外壁にも屋根との境目には、先ほど紹介したアーチ形のデザインとは異なり、凹凸のある橋脚のようなデザインを採れ入れています。そして１階や２階窓の上下にある並行した3本の装飾ラインには、それぞれ異なるデザインの彫刻が採り入れられています。

２階窓の上のラインには葉っぱをモチーフにしたようなデザインになっており、下のラインは剣先のような形になっています。１階窓にかかる彫刻ラインは玄関上部の装飾とつながっており、花のようなデザインが採り入れられています。

古い住宅の煉瓦壁ですが、今も彫刻が綺麗に残っています。