イギリス住宅から学ぶ煉瓦住宅のデザイン
(2019年10月25日)イギリス住宅の外壁や敷地を囲むための壁には、煉瓦を使用している住宅が多く、一番多く使われている煉瓦の種類は、表面はフラットで、色は赤茶色のベーシックな煉瓦です。
上の写真に写っている建物は、The Beatlesの歌にある『Penny Lane』のモチーフになっている、リバプール・PENNY LANE沿いにある建物です。この建物はベーシックな赤茶色の煉瓦を使って建てられており、レストランなどのテナントと一般住宅のフラットがつながっていました。この辺りに建っている建物や住宅は、赤茶色の煉瓦で統一されているようで、街並みが美しく見えました。
この建物の煉瓦の積み方をよく見ると、煉瓦の長手面を横一列に並べた列と、小口面(長手面を正面にしたときの側面)を横一列に並べた列があります。
上の写真のように、長手面だけが並んだ列が4~5列積み上げられ、次に小口面だけが並んだ列が1列積まれている煉瓦の積み方を【アメリカ積み】というそうです。
こちらの住宅も【アメリカ積み】という積み方で建てられています。この建物は、全体的にこげ茶色の煉瓦を使用し、角や二階部分の窓まわりには赤茶色の煉瓦を使って鍵型にデザインした造りになっています。こげ茶色の煉瓦は、色が斑になるように焼き上げられており、表面には自然な凹凸加工されている種類の煉瓦です。
こちらの住宅の煉瓦の積み方をよく見ると、【アメリカ積み】とは異なった積み方をしています。横一列ごとに見てみると、煉瓦は長手面と小口面が交互に並べられています。また縦の列に注目して見てみても、長手面と小口面が交互に並べられているのがわかります。この煉瓦の積み上げ方は【フランドル積み】または【フランス積み】というそうです。
こちらの住宅は、全体的に茶色またはこげ茶色の色が斑になっている煉瓦を使用し、煉瓦の表面には、自然な凹凸加工があります。二階部分の窓枠には赤茶色の煉瓦を使って鍵型のデザインを採り入れています。
こちらの住宅の煉瓦の積み方をよく見ると、煉瓦は長手面だけを並べて積み上げているのがわかります。この煉瓦の積み方は【長手積み】というそうです。こちらの住宅に使われている煉瓦の種類は、色は茶色やこげ茶色の煉瓦をミックスしており、表面は平らなタイプです。
こちらの煉瓦住宅も【長手積み】による積み方で建てられていることがわかります。煉瓦の色は、大半はベージュ色ですが、中には薄茶色やこげ茶色もあります。このように煉瓦の色をミックスして建てられた住宅も多くあります。
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