イギリスにある住宅の多くが、家の敷地を区切るためにフェンスや壁を使っています。

先日、リバプールにあるフラットに使われている素敵な縦格子柵をご紹介しましたが、今日は他の素材をご紹介します。リバプール市内では、場所によってはコンクリートブロックが多く使われています。

こちらの住宅では、シンプルなコンクリートブロックを使った塀があります。上部にはデザイン型ブロックがあります。素材の色がそのまま使われているので、私の実家辺りでよく見たコンクリートブロック塀を思い出し、日本が懐かしくなりました。この住宅の門柱に注目してみると、本体は細く、他の住宅の門柱に比べると存在感があまり感じられないのですが、上部先端は四角錐になっています。これはリバプールにある多くの住宅の門柱で使われているデザインです。柱上部が円錐形タイプや球形タイプのものもあります。

こちらの住宅では、コンクリートブロック塀を白色のペンキで塗装しています。上部にはデザインブロックを使っていますが、先に紹介した塀のデザインとは違い、花形のように見えます。可愛らしいコンクリートブロック塀です。塀の下部に使われているブロックは、表面がデコボコしている特徴があり、シンプルなブロックと比べると、塗装していることも相まって全く別物に見えます。こちらの住宅もまた、門柱の上部は四角錐の形をしています。

この住宅には煉瓦とデザインブロックを併用した塀があります。煉瓦造りの塀に、花形のデザインブロックを使っていたり、カーポートとの隙間を花壇にしています。きっと、お花好きな家主なのでしょうね。

この建物はリバプールにある診療所の一つです。煉瓦造りの塀になっています。一番上の段は、煉瓦を立たせたものと横にしたものを交互に並べたデザインになっています。塀を真上から見ると、横になっている煉瓦に穴が開いているのがわかります。このような煉瓦の使い方はあまり見かけることがなく、それゆえとても印象に残っています。この煉瓦造りのデコボコしたデザインを見ると、城の城壁を思い出します。下の写真はイギリスにある城で、ウェールズ・カナーヴォン城です。世界遺産としてよく知られていますが、日本の有名な映画、『天空の城ラピュタ』に登場する城のモデルになったそうですよ。